魔法のガラス
Categorygallery*短編物語

場所は確か、彼の四王寺。
山のてっぺんでの出来事。
四王寺ったぁ、うちんがたの山とは勝手が違う。
お弁当食べてお菓子食べて、これから長距離下山ってー大仕事のときに、やっちまったんだ。
哀れ。
お弁当やお菓子で口腔内は砂漠地帯な私は、オアシスに沈む破片をみて絶望した(してない)。
センセーは困った顔したけど、直ぐに別のオアシスから水を戴くようにすすめてくれた。
閉じられた水筒をふってみたら
シャンシャンシャン
シャラシャラシャラ
と音がする
こら振りなさんな、あぶない
シャンシャンシャン…
振りなさんな
シャンシャンシャン…
だから振るな、って
遠足帰りに長蛇の列。
たまにその例が乱れり、前方に追い付かんと小走りする私の水筒から
シャンシャンシャン…
シャラシャラシャラ…
と音がする
無事に小さなキャラバン隊は学校に到着。
自宅に帰ってからが、本場だ(何の?)
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