x と y

Category短編物語
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私はy軸に建設する人間でなく、x軸に開拓する人間であると、その知人に説明したかったが、とっても面倒なので黙って笑うしかない。

いつまでたっても土臭いのはそのせいである。

当たり前。
20代前半から腹這い人生は始まってる。


0点から同時スタートした者たちに私がいたが、ほとんどの作家は+yに上昇しようとする。

ところが私ときたら、動く範囲は±xだった。

x軸に生きる私は円形を描いて不定間隔で回転する点のようなものなので、大多数の+y軸の人間たちにとっては「関わりたくない者」もしくは「キモチワルイ者」となり、テリトリーから排除対象の分類にいれられてしまう。

それを好しとし、私は今日もx軸のあちらこちらを回転する。


そうやって日々を回転していたら、たまに±yを自由自在に行き来できる人間と衝突する。

彼らが言うには、過去+の高嶺から墜落した経験を持って-まで来たという。
だから自分は+にも-もなれる、と。


わたしが-(マイナス)に働くとき、必ずy軸の人間は去っていく。
これ必ず。

私が+(プラス)に働くとき、必ずy軸の人間は栄える。
これ憶測。


そういう彼らと私が描く「範囲」とかその「軌道」というのは、+y軸の人間からしたらどう見えるだろうか、と妄想してはニヤニヤする朝。


自分はゆるしても人はゆるさないのが世間だものな。
そういう世知辛さも知っている。

だから痛みを枷のように負うのは仕方ない。

可能性として在るには、私は常にゼロ基点からx軸の世界にいたいと思う。



私は友人に彼らのことを、まるで惑星のようだ、と伝えた。

私もいつか、ただの点からひとつの天体になれるだろうか?

どうだ。
朝からとてもロマンチックでしょ。 
















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