彩りの手刺繍人

『創造と破壊の物語』

『創造と破壊の物語』

時はまだ天空の彼方に広がる神々の他に何も存在しない。空の下にはただ気流が渦巻き、幾重にも大河のような濁濁とした空気が混ざりあい、混沌とした世界をなしていた。創造の神が言った。「我々のいる天空には、私と破壊の神、それと唯一絶対の全能の神しかいない。もし全能の神の許しを得れたなら、この足元の世界に私の持ちうる限りの知恵の種を落としてみたい……。」破壊の神は言った。「創造神よ、そなたの恣意は私の思うところ...